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地球温暖化問題に関する、私の印象に強い会合の名前は次のようなものである。
1985年WMO(世界気象機関)が中心となったオーストリアのフィラハの会議。
1987年、わが国の環境庁に設置された地球的規模の環境問題に関する懇談会の特別委員会、そこが1988年に出版した報告書『地球環境問題へのわが国の取り組み』は印象に深い。
1988年5月30日、環境庁は地球温暖化問題に関する検討会を設置し、活発な検討を開始した。
1988年2月正式に「気候変動に関する政府間パネル」が設置されたことである。
このIPCCは後述されるように活発な活動を続けて前述の環境庁の地球温暖化問題検討会もIPCCの活動にそって1988年二月には中間報告書を和、英両語で印刷し、また1989年一月には影響評価分科会と対策分科会の2つの分科会を設置して具体的な検討をしてきた。
なんと言っても地球環境保全に関する東京会議が持たれたことは忘れられない。
数年前までは環境問題というと、水銀の水俣病、カドミウムのイタイイタイ病などのような地域公害が話題の中心であった。
今や地球環境という言葉が茶の間に入ってきた。
地球環境と地域公害の違いは、化学の目で見ると排出する汚染物質のその場における寿命というか、滞留する時間の違いによって起こるものと理解される。
水銀やカドミウムのような重金属元素はその物理・化学的反応が活発で、大気や水中に排出されても、なんらかの反応がすみやかに進み、重金属元素の滞留する時間が短く、発生源近くの地域に蓄積し、そこで被害が起こる。
一方、大気中における滞留時間の長い物質は、地球上のどこで放出しても全地球大気に分布してしまい、地球規模の環境問題に連なってしまう。
大気中の二酸化炭素は木の葉になったり、それが分解したり、また海洋水に溶け込んだり、海水から大気に放出して地球大気で一回置き換わる時間、すなわち大気中の二酸化炭素の滞留時間は数年である。
フロンに至っては100年のものもあり、これらは地球環境問題の課題になる。
二酸化炭素を例にとって話をしたい。
現在地球全体で石油・石炭の燃焼を通して一年間に大気に放出される二酸化炭素の量は炭素(C)にして約60億トンである。
海底をも含めて全地球の火山・温泉を通して大気中に放出される二酸化炭素量は炭素にして一年間に0・2〜0・3億トンと見積もられる。
人間活動の大きいことが認識されるであろう。
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